はい、Ankiの復習履歴は失わずにStudyDailyへ移せます。私は公式のAnki 26.9.3でテスト用デッキを作り、Anki自身のスケジューラーで学習し、書き出してStudyDailyに読み込みました。その後もう一度書き出し、新しいAnkiコレクションで開いています。35枚すべてのカードで状態、FSRSの記憶、フラグ、復習履歴が保たれ、57件の復習ログも往復で残りました。
結論
- 25ノート、35枚のカード、57回の復習、3つのメディアファイル、1つの独自プリセットが、欠けることなくAnkiからStudyDailyへ移りました。
- すべてのカードで、デッキ、状態、復習回数、失敗回数、フラグ、停止、FSRSの安定度と難易度が一致しました。
- Ankiへ書き出して戻したコレクションも、カード単位で再び一致しました。
- 違いは1点だけです。新規カード5枚のキュー内の位置が振り直されました。状態と内容は変わっていません。
- テストに使ったファイルは下で公開しているので、同じ確認を自分で再現できます。
テストデッキの中身
デッキはあえて合成データにしました。実際のコレクションには個人的なメモが含まれます。誰でもダウンロードできるテストには、私的な情報を一切入れられません。それでも、移行で壊れやすい部分は一通り含めています。
作成にはAnki公式のPythonパッケージのバージョン26.9.3を使いました。Anki デスクトップ版と同じエンジンなので、カード、スケジューラー、書き出し処理はAnki本来のものです。現在のAnkiプロファイルの多くと同じく、コレクションではFSRSを有効にしています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| デッキ構成 | 親デッキ1つとサブデッキ4つ:化学、語彙、Cloze、メディア |
| 基本ノート | 12ノート、各1枚。太字の書式とタグ付き |
| 基本(表裏) | フランス語と英語のペア6組、各2枚 |
| Cloze | 穴が2つあるノート4件、8枚 |
| メディア | PNG画像2点とWAV音声1点、3ノートに添付 |
| プリセット | 「Migration test preset」:希望保持率0.92、1日の新規15枚・復習150枚、学習ステップ1分と10分、再学習ステップ10分、最大間隔3,650日 |
そのあと実際に学習しました。各カードにAnkiのスケジューラーで「もう一度」「難しい」「普通」「簡単」を決まったパターンで回答し、57件の復習ログと現実的な状態の分布ができました。内訳は復習中23枚、学習中6枚、未学習6枚、FSRSの記憶状態を持つカード29枚、赤いフラグ1枚、停止カード1枚です。デッキは、スケジュール、デッキプリセット、メディアを含めた.apkgとして書き出しました。これはAnkiの書き出しマニュアルが説明しているオプションです。
StudyDailyでの処理の流れ
読み込みは、StudyDailyの実際のインポート処理と実際のデータベースで実行しました。アプリで.apkgを開くときと同じ経路です。同じ確認はアプリの自動テストにも組み込まれているので、リリース前に退行が見つかります。
手順は次のとおりです。
- Ankiのパッケージを、進捗とプリセットを保持して読み込みます。
- StudyDailyのデータベースから全カードを読み戻し、Ankiで取得したスナップショットと比較します。
- StudyDailyからコレクションを新しい
.apkgとして書き出します。 - そのファイルを空のAnki 26.9.3コレクションに読み込み、全カードをもう一度比較します。
手順4は、多くの比較記事が省く部分です。出られなければ、移行は安全とは言えません。だから帰りの道もテストに含めました。
結果:Anki、StudyDaily、そして再びAnki
| 確認項目 | 移行前のAnki | StudyDaily | Ankiへ戻した後 |
|---|---|---|---|
| ノート | 25 | 25 | 25 |
| カード | 35 | 35 | 35 |
| 復習ログ | 57 | 57 | 57 |
| 復習中/学習中/未学習のカード | 23 / 6 / 6 | 23 / 6 / 6 | 23 / 6 / 6 |
| FSRSの記憶があるカード | 29 | 29 | 29 |
| フラグあり/停止中のカード | 1 / 1 | 1 / 1 | 1 / 1 |
| メディアファイル | 3 | 3 | 3 |
| カード単位の一致 | — | 35枚中35枚 | 状態、間隔、学習済みカードの期限、復習回数、失敗回数、FSRSの記憶、フラグ、タグで35枚中35枚 |
StudyDaily内では、各カードをノートのGUIDとカードテンプレートで、Ankiの元カードと照合しました。35枚すべてで、デッキ、学習状態、復習回数、失敗回数、フラグ、停止、安定度、難易度が一致しています。プリセットは「Anki · Migration test preset」として届き、保持率、1日の上限、ステップ、最大間隔も同じでした。
StudyDailyは読み込み時に2種類のイベントを記録します。57件の復習ログは、復習履歴の57件になります。学習済みのカードには、読み込みチェックポイントもそれぞれ1件作られます(このデッキでは30件)。これはAnkiが書き出した状態そのものを固定する記録です。Ankiで11日後が期限のカードがStudyDailyでも11日後になるのは、再計算されないこのチェックポイントのおかげです。
メディアは予想どおり形式が変わりました。PNG画像2点はStudyDailyが画像の保存に使うWebPへ変換され、ノートは変換後のファイルを指すよう書き換えられています。音声はWAVのままです。Ankiへ戻した後も3ファイルすべてが存在し、すべてのノートが画像か音声を参照していました。
唯一の違い:新規カードの順序
新規カード5枚が、違うキュー位置で戻ってきました。Ankiは未学習カードの位置を新規カードのキュー内の番号として保存しており、StudyDailyは書き出し時にこの5枚の番号を振り直しました。5枚は未学習のままで、内容、デッキ、タグも同じです。変わったのは、出題される順番だけです。学習済みのカード、停止カード、復習履歴はすべて影響を受けていません。この位置を保持する修正は、現在対応中です。
新規カードの順番が重要な場合は、たとえば順番どおりに教える語彙コースなら、読み込み後に最初の数枚の新規カードを確認してください。
テストファイルをダウンロード
テストに使ったファイルは、スクリプトを含めてすべて公開しています。
- Ankiパッケージ(
.apkg):AnkiやStudyDailyに自分で読み込めます。 - Ankiでの全カードのスナップショット(JSON)
- StudyDailyのインポートレポート(JSON)
- StudyDailyから書き出し直したパッケージ(
.apkg) - Ankiへ戻した後のカード単位の比較(JSON)
- Ankiでデッキを作るスクリプト(Python)と帰りの経路を検証するスクリプト(Python)
デッキは2026年10月5日に生成しました。57件の回答もすべてその日のうちに行ったため、履歴は数か月分の復習ではなく、学習ステップと最初の間隔を対象にしています。長く使ったコレクションならカードごとの履歴は増えますが、データの種類が増えるわけではありません。
自分のデッキで5分でできる同じ確認
私のデッキを信じる必要はありません。ご自分のデッキで確かめてください。
- Ankiで小さなデッキを1つ選び、Include scheduling informationとInclude mediaにチェックを入れて
.apkgとして書き出します。 - 3枚のカードを控えます。新規カード1枚、よく覚えているカード1枚、画像かclozeのあるカード1枚です。
- iPhoneとiPad向けのStudyDailyかAndroid向けを開き、ファイルを読み込み、確認が出たら進捗を保持します。
- その3枚を探し、期限、間隔、復習回数をAnkiと比べます。
納得できるまで、Ankiのコレクションには手を付けないでください。始める前に、実際に開けるバックアップを作ってください。ファイルが何を運べて何を運べないかは、.apkg内のスケジュールの解説で項目ごとに説明しています。ほかのアプリについてはフラッシュカード移行で残るものを参照してください。全体の手順は移行チェックリストにあります。
よくある質問
StudyDailyはAnkiの復習履歴を保持しますか?
はい。.apkgをスケジュール情報付きで書き出し、読み込み時に進捗を保持した場合です。このテストでは、57件の復習ログすべてがStudyDailyに届き、変更なしでAnkiへ戻りました。
StudyDailyへ読み込むと期限は変わりますか?
いいえ。学習済みのカードは、Ankiが書き出した期限と間隔、そしてFSRSの安定度と難易度を保ちます。StudyDailyはそこからFSRS-6でスケジュールを続けます。
乗り換えた後でAnkiへ戻れますか?
はい。StudyDailyは、アカウントなしでいつでも.apkg、.colpkg、CSVを書き出せます。このテストでは、書き出したパッケージをAnkiで開くと、すべてのカード、復習、メディアファイルがそろっていました。
読み込みにアカウントやPremiumは必要ですか?
いいえ。読み込み、学習、書き出しはアカウントなしでローカルに動作します。アカウントとStudyDaily Premiumが必要なのは、端末間の任意の同期だけです。
AnkiWebの共有デッキでも使えますか?
共有デッキは通常スケジュールなしで公開されているため、新規カードとして読み込まれます。上のテストは、進捗付きで書き出した、ご自身のコレクションが対象です。
AnkiおよびAnkiWebは、それぞれの所有者に帰属する商標です。StudyDailyはAnkiと提携しておらず、Ankiから推奨やスポンサーを受けていません。製品名は互換性の説明だけに使用しています。
自分のカードでこの方法を試す
ブラウザでStudyDailyを開けます。端末内での学習にアカウントは不要です。
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